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2021/03/16

煤竹のこと

お客様が煤竹を見に来られるとのことで、準備をしています。

180年の年月を経て、青竹から煤竹と
名前が変わります。
人工的に染められた竹は染め竹と言い、
ここまでのなんとも言えない奥深い色は出ません。
永い歳月を経て、身震いする程飴色に
輝きを放つ竹を本煤竹と呼びます。
写真の様な太さが60Φを超える物で
割れが無く、色が綺麗に出ている物は大変貴重です。
本煤竹は、葭葺き屋根の葭を支える為の構造材で、
昔は身近に有る青竹や細い雑木を使って、
一本一本藁縄で編んで留めています。
それが、永い歳月の中、囲炉裏やおくどさんで
火を使った煙が上へと上がり、害虫の駆除ができるとともに
青竹に煤がこべりつき、その煤を綺麗に
落としてあげ、仕上げに一仕事すると、この様になります。

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