2020/04/02
移築用古民家解体工事④屋根の竹を降ろす
葭葺き屋根の下地となっていた垂木竹を、手作業で一本一本降ろしていきます。
この竹は、長年囲炉裏などの煙で燻されて美しい飴色になっており、煤竹と呼ばれ今日では希少な高級竹材とされています。
屋根から降ろした煤竹。
少し擦っただけで艶が出て美しさが増します。(右写真・上が擦った方)
屋中も降ろし、屋根の構造が徐々にすっきりしてきました。
竹が全て降りると、叉首や棟木が際立ちます。
簀子天井の上はこのような状態です。
簀子天井の竹も降ろしていきます。
この煤竹は垂木竹よりも直径が細く、建築資材としてのみでなく、茶筅や笛、あるいは和傘の柄などに重宝されます。
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