2024/05/04
製材について
皆様GWはいかがお過ごしでしょうか。
島村葭商店では、GWは天気が良く仕事日和ですので
古材の整理をしております。
さて、先日は家具の天板用の欅材を製材しました。
こちらが製材前の古材鴨居です。
今回必要な寸法は約600×5400×T25ほど。
一枚の古材から作ることはとても難しいので
360×2900×T120ほどの鴨居を2本と、予備に1本用意し
綺麗な杢目が出た部分で接ぎ加工して制作します。
製材してみないと中身がどうなっているかわからないので
鋸を入れる時はいつもドキドキで見守ります。
非常に綺麗な赤みの細かい杢目が出てきて感動です。
使用する薄さまで製材します。
この時も白太が出てしまわないかドキドキしています。
製材の醍醐味は、必要寸法を考慮してどこをカットし
どの杢目を活かすかの見極めです。
白太やほぞ穴を避けつつ一番美しい杢目が主役になるように
今ある材料から検討してカットしていきます。
製材した板をこの後木工作家さんに接ぎ加工、
槍鉋風仕上げしていただき
家具の上に乗せる予定です。
古材を製材すると経年変化の面を削ることになるため
味わいは減りますが、昔の材は今よりもずっと
ゆっくりと良い環境の中で育っているため
今では中々お目にかかることのできない赤みの美しい杢目が出ます。
また、地域で育った木を地域で使い、地域で回収して再生しているので
循環可能なかたちと言えます。