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現場レポート
2022/09/05

箱階段完成

今年2月より取り掛かっていました鎌倉の古民家移築現場への古材は

大部分を無事納品することができ、当店の仕事は残すところ

細かな造作のみになってきました。

そして2ヶ月前、木工作家さんへ受け渡した欅の古材は、

大変立派な箱階段に生まれ変わっていました。

縦横2mずつ以上ある大きな箱階段は圧巻の仕上がり。

職人さんの細かな計算により組み立てられた素晴らしい作品です。

実際に2階への昇り降りに使われるため、

伝統的な箱階段よりも勾配が緩く設計されているそうです。

踏み板や構造材には、江戸時代の古民家で使われていた欅の平物を製材して再生しています。

鏡板には欅の地板、違い棚の板などを使い、経年変化した古材オリジナルの色に

上から古色を施して統一感を出しています。

踏み板、蹴込板の欅の杢目が美しいです。

この美しい箱階段ですが、古民家の囲炉裏の間の隣に設置されるため

燻された色に合うように全体に古色を施しました。

設計士さんに意見をいただきながら色を決めた

オリジナル配合の古色仕上げです。

欅の杢目がさらに浮き立ち、艶が出て年月を経たような風格を醸し出します。

こちらの箱階段は来週末、木工作家さんに現場設置していただきます。

古民家の中でどのように生きてくるのか、今から楽しみでなりません。

2022/07/11

箱階段、囲炉裏などの製材

引き続き鎌倉の現場へ納品する古材で齷齪しております。

こちらへは板材のみでなく様々な造作材、古建具なども納品しています。

箱階段も古材を材料として作成されるのですが、

欅の鴨居を製材し、その材料を作っています。

箱階段の作成をお願いしている作家さんと打ち合わせを重ね、

必要な材料をこちらで提供します。

箱階段の踏み板になる欅板材。

同時に囲炉裏の框に使う材も製材しています。

細く挽いた材は箱階段の廻り縁など細かな部分に使われます。

製材してできた材を木取りします。

総欅の大きな箱階段を作るため、材料も沢山のパーツが必要になります。

こちらを作家さんのところで加工してもらいます。

木取りした材を作家さんの工房に納品しました。

欅の杢目が綺麗です。

 

囲炉裏用に挽いた材は並べてみてイメージを掴みます。

設計士さんの意向により、今回は古材の経年変化した色を損なわないよう

表面をさっと磨いて味わいを残します。

 

こうした古材が現場でどのように活かされるのか楽しみでなりません。

2022/06/30

近江八景欄間納品、しぶき板捲り

先日は鎌倉の移築再生現場に、欄間を納品してきました。

こちらの2対の欄間、大変精巧な近江八景が彫り込まれており、

現代では再現不可能な手彫りの技術を鑑賞することができます。

瀬田の夕照や石山秋月など、近江では昔から変わらない景色が

超絶技巧で表現されています。

近江の地から鎌倉で再生された古民家にぴったりの欄間です。

 

枝を表現した部分などは大変繊細で少し触れただけでも折れてしまうため、

運搬には非常に気を遣います。

美術品扱いになりますので、しっかりと梱包をし、業者に頼まずに

当店スタッフで運搬しました。

発泡スチロールとベニヤ板を欄間のサイズに合わせ、ぴったりと梱包しています。

この状態で車の中に固定し、責任を持って運びます。

現場に納品してすぐに中身を確認。

彫刻には一切傷みがなく、安心しました。

 

また、このところ古民家のしぶき板の需要が高まっており、昨日から

炎天下でしぶき板を捲る作業を行っています。

こちらの古民家のよく経年変化した板を捲ります。

しぶき板は元々焼き板のため、炭化しており腐りにくく虫も入らず非常に強い材です。

そのため長年雨風に晒されて白茶けて浮造っていても板自体はしっかりとしています。

足場に乗って板を丁寧に外しています。

板を外すと土壁が出てきます。

綺麗に外れました。

こちらはベルギーの方にご購入いただき、他の材とともに海を渡る予定です。

 

2022/04/19

民家サミット2022出店のお知らせ

来たる4月23日、24日に、京都の奥座敷・花背にて開催される

「民家サミット2022」に出店させていただきます。

 

このイベントは古民家や田舎暮らし、持続可能なライフスタイルに関する

生業を営んでいるお店が全国から出店され、さらに民家ツアーや講演会も

楽しめるというもので、当店も大変楽しみにしています。

 

当日は古民具の販売から古民家移築再生のご説明まで、

当店の代表とスタッフ4名でご来場者様と交流させていただきます。

 

ご興味がおありの方は、下記HPをご参照ください。

https://kominkajapan.org/japanese

みなさまと会場でお会いできますことを楽しみにしております。

 

 

2021/09/18

古建具の寸法直し、古色仕上げ

最近は古建具のご依頼を沢山いただいております。

寸法、建具の種類(ガラス戸、板戸、障子戸など)、

テイストや設置する場所などお客様のご要望を伺いながら

当店の在庫の中から一緒に探していきます。

 

当然ながらデザインや寸法がご希望にぴったりと合うものを

探すのは難しく、昔の建具は大抵高さが1720〜1750ほどなので

現代の建物に入れるにはほぼ全て高さ調整が必要になります。

こちらは下駄を履かせ、上桟の高さを増やし、上下で

バランス良く高さをお客様のご希望に合わせました。

高さ調節は新材で施されるため、

経年変化した古建具の木材の色とは合いません。

そこで、古色仕上げで全体の色を合わせます。

全体が調和し、綺麗に蘇りました。

 

こちらのガラス戸も幅、高さの調整を施しています。

上部の空間には、古色塗り後新しいガラスを嵌め込みます。

ガラスは新しいものを嵌め込むこともできますし、

古いガラスをカットして嵌め込むことも可能です。

結晶ガラスやゆらゆらガラスなど、現在では

生産されていない古ガラスの良さを味わいたい方は

古ガラスを嵌め込むことをお勧めします。

古色塗りを施しました。

上部にガラスを嵌め込んで完成です。

 

今回は2枚の例を挙げましたが、寸法調整や戸車の取り替えなど

古建具を直して使っていただくご依頼が50枚分ほど入っており、

打ち合わせを進めております。

 

その他動いている現場につきましても、またレポートしていきます。