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現場レポート
2022/07/11

箱階段、囲炉裏などの製材

引き続き鎌倉の現場へ納品する古材で齷齪しております。

こちらへは板材のみでなく様々な造作材、古建具なども納品しています。

箱階段も古材を材料として作成されるのですが、

欅の鴨居を製材し、その材料を作っています。

箱階段の作成をお願いしている作家さんと打ち合わせを重ね、

必要な材料をこちらで提供します。

箱階段の踏み板になる欅板材。

同時に囲炉裏の框に使う材も製材しています。

細く挽いた材は箱階段の廻り縁など細かな部分に使われます。

製材してできた材を木取りします。

総欅の大きな箱階段を作るため、材料も沢山のパーツが必要になります。

こちらを作家さんのところで加工してもらいます。

木取りした材を作家さんの工房に納品しました。

欅の杢目が綺麗です。

 

囲炉裏用に挽いた材は並べてみてイメージを掴みます。

設計士さんの意向により、今回は古材の経年変化した色を損なわないよう

表面をさっと磨いて味わいを残します。

 

こうした古材が現場でどのように活かされるのか楽しみでなりません。

2022/06/30

近江八景欄間納品、しぶき板捲り

先日は鎌倉の移築再生現場に、欄間を納品してきました。

こちらの2対の欄間、大変精巧な近江八景が彫り込まれており、

現代では再現不可能な手彫りの技術を鑑賞することができます。

瀬田の夕照や石山秋月など、近江では昔から変わらない景色が

超絶技巧で表現されています。

近江の地から鎌倉で再生された古民家にぴったりの欄間です。

 

枝を表現した部分などは大変繊細で少し触れただけでも折れてしまうため、

運搬には非常に気を遣います。

美術品扱いになりますので、しっかりと梱包をし、業者に頼まずに

当店スタッフで運搬しました。

発泡スチロールとベニヤ板を欄間のサイズに合わせ、ぴったりと梱包しています。

この状態で車の中に固定し、責任を持って運びます。

現場に納品してすぐに中身を確認。

彫刻には一切傷みがなく、安心しました。

 

また、このところ古民家のしぶき板の需要が高まっており、昨日から

炎天下でしぶき板を捲る作業を行っています。

こちらの古民家のよく経年変化した板を捲ります。

しぶき板は元々焼き板のため、炭化しており腐りにくく虫も入らず非常に強い材です。

そのため長年雨風に晒されて白茶けて浮造っていても板自体はしっかりとしています。

足場に乗って板を丁寧に外しています。

板を外すと土壁が出てきます。

綺麗に外れました。

こちらはベルギーの方にご購入いただき、他の材とともに海を渡る予定です。

 

2022/04/19

民家サミット2022出店のお知らせ

来たる4月23日、24日に、京都の奥座敷・花背にて開催される

「民家サミット2022」に出店させていただきます。

 

このイベントは古民家や田舎暮らし、持続可能なライフスタイルに関する

生業を営んでいるお店が全国から出店され、さらに民家ツアーや講演会も

楽しめるというもので、当店も大変楽しみにしています。

 

当日は古民具の販売から古民家移築再生のご説明まで、

当店の代表とスタッフ4名でご来場者様と交流させていただきます。

 

ご興味がおありの方は、下記HPをご参照ください。

https://kominkajapan.org/japanese

みなさまと会場でお会いできますことを楽しみにしております。

 

 

2022/04/16

古色塗りの仕事

先日は富山の森田建設株式会社様へ、泊まり込みで古材の色塗りに行って参りました。

予め磨いて納品した約600枚の古板材を、森田建設様で加工していただき、

当店が古色で仕上げるという工程でした。

広い工場に積み重ねられた板材を、スタッフで手分けして一枚一枚塗っていきます。

古色した板材。

まだ乾いていないため色が定着していませんが、乾くと色が安定します。

杢目の浮き立ち方や一枚一枚の色の自然な違いは、古材ならではの味わいです。

古色した板材は、一枚一枚間に割り箸を噛ませて風通しを良くし、

割付どおりに紐で括ります。

約600枚を2日間で仕上げましたが、思い通りの色に仕上がり大満足でした。

こちらは鎌倉の移築古民家の床板になります。

仕上がりが今からとても楽しみです。

鎌倉の古民家はこれで終わりではなく、後1,000枚ほど板材が必要になります。

スタッフ一同、気合を入れ直して進めていきます。

 

 

さて、富山での仕事を終え昨日は草津の方の現場へ。

新規オープンされる中国茶と点心のお店へ、納品した古材の古色仕上げに。

現場で古色仕上げを施す場合には、周りを充分に養生し、

汚さないよう細心の注意を払いながら作業していきます。

掘り炬燵の下に潜って作業している様子。

こちらは古色仕上げしたホダテです。

元々古民家のつし梁として使われていたもので、

はつり跡が古さを証明しており、美しいです。

この辺りの開口部は全て古材で作られており、軽く古色を施しました。

仕上がりを設計士さんに見ていただき、イメージが合えば完了です!

こちらの現場もこれで終わりではなく、大工さんの作業の進み具合に合わせて

もう一度古色塗りに入ります。

大工さんや設計士さんと連携を取りながら、一つ一つの仕事を仕上げていきます。

 

 

 

 

 

 

 

2021/11/27

移築用古民家解体

移築用古民家の軸組解体が終了しましたので

解体の様子をレポートします!

まずは合掌造りからです。

壁や葭や煤竹を取り払ってしまうとそれによって繋がり支えられていた部分が

何かの拍子で崩れてしまうことがありますので

危うい部分は筋交で留めてからの作業になります。

合掌丸太がつし梁から落ちそうになっていた部分があり、

そのまま解体してしまうと危ないので筋交で留め、

構造が崩れてしまうのを防ぎながら慎重に解体していきます。

古民家は部材同士を四方から留めるバランスで建ち上がっているので

少しでもバランスを崩すと一気に倒れてしまう危険性があります。

そのため構造をしっかりと見極めながら、

どこから仕口を外していくべきか判断し、

一つ一つ慎重に外していきます。

バランスが危うい部分は予め筋交で留め、安定性を保っています。

 

手で外した部材を重機で持ち上げている様子。

梁は1本数十キロから数百キロの重さがありますので、

重機で支えながらでないと折れてしまったりします。

下に落ちてしまうとそれこそ大惨事です。

仕口が外れる瞬間の動画がありますのでご覧ください。

上の梁から順番に外していき、今度は端の柱から順番に解体していきます。

大分綺麗になってきました。

最後に鴨居や貫で支えられた2対の柱達と、それを繋ぐ梁が残ってきました。

梁を外し、残った2対の鴨居と貫で繋がった柱達は、

紐で引っ張ってバランスを取りながら人力でゆっくりと地面に倒します。

もう一方も紐で引っ張りながらゆっくりと倒しています。

倒した後に地面の上で仕口を外して部材を解体していけば、

心許ない部材のバランスを気にしなくて済むというわけです。

部材をすべて回収し、後は整地をすれば解体終了です。