2021/04/17
古民家調査
解体前の古民家の調査も島村葭商店の仕事の一つです。
現在は月に2〜4棟の解体予定の古民家を調査に行っています。
古い葭葺き古民家は、小屋組の状態を特によく確認します。
屋根裏に入って梁の状態を確認する様子。
小屋組の状態がよく、構造が移築再生に向いている古民家は
移築用として簡単な図面を描いたり全て手解体した場合の
見積りを出すなどして、古民家が欲しい方へ紹介します。
葭葺き屋根の葭が落ちてしまって
小屋組に雨が滴っている状態が長く続くと、
梁にカビが生えていたり虫が沢山入っていることが多くあります。
構造材の状態が悪いと移築再生を諦めて
良い部材だけを買い取る提案をすることもあります。
古民家のみでなく、古い建物の解体の話があると
部材を調査しに向かいます。
こちらは明治初期建設の芝居小屋。
11mの欅の梁が入っています。
重量にして4tほどはあると見込まれるこちらの梁は、
綺麗に外して運ぶだけでもかなりしっかりした重機が必要になります。
再び活かすことができそうな材は当店で
保管し、次の担い手を探します。
このようにして古材、古民家の調査を行っています。