古材の輸送と心根様訪問
2020年の3月より解体を始めた長浜の移築用古民家が、
漸く海外に向けて出発しました。
こちらで充分に仮組みをして、現地ですぐに組み上がる状態にしているので
構造材、造作材などの木材のみで実にコンテナ6個分の量になったそうです。
これから海を渡り、アメリカに着く頃には夏も終盤に差し掛かっているでしょう。
現地では設計士さん、大工さんが古民家の移築を進めてくださいますが、
当店も古色のタッチアップで現地作業を予定しています。
その際はまたレポートいたします。
さて、少し時を遡りますが、先日古材を導入していただいた
高槻の日本料理店「心根」様に伺ってきました。
約5年前にオーナーの片山様と森田建築設計事務所の森田先生にご来店いただいてから
オープン後も中々伺う機会を設けることができなかったため、念願のといった心持ちでした。
茅葺きの古民家を再生された店舗。
掛け軸を飾る床の間には、味わい深い舟板。
框には栗材を使用されています。
こちらは欅の床板に雑木の落とし掛け。
落とし掛けの自然な曲線が美しいです。
入口の丸窓にはしのべ竹の煤竹をご使用いただきました。
その他、レジカウンターなど様々な場所に古材を取り入れてくださっています。
自然の中で育まれた旬の食材のお料理を堪能させていただきました。
蘇った古材の姿を直に楽しめるのは、とても贅沢なことです。