2026/03/10
総栗の門


京都の町家改修のお仕事で、栗の古材で作る門のご相談をいただいております。
工務店さんとどの栗材をどの部分に使うか、一本一本の表情や寸法、
ほぞ穴の開き方などを確認し、選定していきます。
古材の使用で難しいのは、事前に作成された図面通りにはいかないということです。
古材はすべてが一点ものですので、図面の寸法と同じ古材が無い場合、
製材をするか図面を修正するか、検討しなければなりません。
栗のような貴重な材の場合は特に、図面と一致する寸法のものを探すことは難しく、
製材して寸法を合わせると経年変化の味わいが損なわれてしまうため
図面を変更しながら実際にあるものに合わせて使用していくことになります。
全てが一点もののため、ほぞ穴の入り方やひねりなどを計算する必要があり
古材を構造として使用するには熟練された職人の技術が必要になります。
栗材は腐りにくい材のため外部での使用に適しており、門での使用には最適です。
さらに雨風に晒されることでグレーがかったとても良い味わいが出ます。
侘び寂びを感じさせる経年変化が人気の栗材ですが、
関西や中部地方の一般的な民家では中々使われておらず、貴重な材と言えます。

門扉にはこちらの格子建具を加工して使用されます。
数寄屋大工さんの熟練の技術によって完成されるのが楽しみです。
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