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現場レポート
2021/05/11

古建具のネットショップを開設しました

コロナ禍でご来店が難しいというお客様にも商品をご覧いただけるよう、ネットショップを開設しました。
まずは在庫約1000枚に及ぶ古建具の中から、700枚ほどを一挙公開いたします。
古建具を探しておられる方は、是非ご覧ください。
商品に関するお問い合わせ、修理のご相談などはお問い合わせフォームからご連絡ください。
掲載中の建具は全て一枚からご購入いただけます。
2021/04/17

古民家調査

解体前の古民家の調査も島村葭商店の仕事の一つです。

現在は月に2〜4棟の解体予定の古民家を調査に行っています。

古い葭葺き古民家は、小屋組の状態を特によく確認します。

 

屋根裏に入って梁の状態を確認する様子。

 

小屋組の状態がよく、構造が移築再生に向いている古民家は

移築用として簡単な図面を描いたり全て手解体した場合の

見積りを出すなどして、古民家が欲しい方へ紹介します。

 

葭葺き屋根の葭が落ちてしまって

小屋組に雨が滴っている状態が長く続くと、

梁にカビが生えていたり虫が沢山入っていることが多くあります。

構造材の状態が悪いと移築再生を諦めて

良い部材だけを買い取る提案をすることもあります。

 

古民家のみでなく、古い建物の解体の話があると

部材を調査しに向かいます。

こちらは明治初期建設の芝居小屋。

11mの欅の梁が入っています。

重量にして4tほどはあると見込まれるこちらの梁は、

綺麗に外して運ぶだけでもかなりしっかりした重機が必要になります。

再び活かすことができそうな材は当店で

保管し、次の担い手を探します。

このようにして古材、古民家の調査を行っています。

2021/04/09

島村葭商店・喫茶古良慕ご紹介動画

当店をご紹介いただいた動画がyoutubeにアップされています。

外国の方にもわかりやすくご覧いただけるよう、英語の字幕もつけてくださっています。

第1回目は喫茶と古道具、古建具の部門です。

第2回は古民家移築再生について取材していただいたものがアップされる予定です。

とてもわかりやすく、楽しい動画に編集していただいたので、是非ご覧になってください。

 

 

2021/03/16

煤竹のこと

お客様が煤竹を見に来られるとのことで、準備をしています。

180年の年月を経て、青竹から煤竹と
名前が変わります。
人工的に染められた竹は染め竹と言い、
ここまでのなんとも言えない奥深い色は出ません。
永い歳月を経て、身震いする程飴色に
輝きを放つ竹を本煤竹と呼びます。
写真の様な太さが60Φを超える物で
割れが無く、色が綺麗に出ている物は大変貴重です。
本煤竹は、葭葺き屋根の葭を支える為の構造材で、
昔は身近に有る青竹や細い雑木を使って、
一本一本藁縄で編んで留めています。
それが、永い歳月の中、囲炉裏やおくどさんで
火を使った煙が上へと上がり、害虫の駆除ができるとともに
青竹に煤がこべりつき、その煤を綺麗に
落としてあげ、仕上げに一仕事すると、この様になります。

2021/03/05

古道具の修理や古建具の撮影

先日は明治頃から使われていた欅の箱階段を

修理・納品しました。

納品先は滋賀県内の個人宅で、箱階段の状態を

お客様に確認していただきながら、費用面とともに

修理を希望される箇所を相談させていただきました。

上段は特に修理箇所無し。

下段は中板と底板を別の状態の良い古板材に変更し、

外れていた取手を修理しました。

修理後も元の雰囲気を損ねないように心がけながら

補修用の古材選びをしています。

古いものは味わいがあるという良い面と、破損などで

使いにくいという悪い面を併せ持っていますが、

当店ではできる限り修理しながら長く使っていくという

日本人が昔から持っていた精神を重視しています。

 

 

また、現在当店に在庫が2000枚ほどある古建具のうち

1000枚ほどを一挙公開すべく、ネットショップを作成しています。

パソコン、一眼レフカメラなどを用いて撮影中。

撮影前に入念に建具の状態確認を行い、破損や不具合がある箇所は

全てメモしています。

こちらも箱階段同様、古いものを手入れをしながら長く使っていただくために

修理のご要望も承る予定です。

こちらは2021年5月頃公開予定ですので、どうぞお楽しみに。

 

 

最後に先日琵琶湖沿いの料亭に納品した欅の板材に

プレナーがかけられた様子を撮影しました。

古材は寸法や状態が均一ではないため、同じ寸法で状態も良好なものを

揃えるのには、実際使われるよりも多くの古材が必要になります。

その中から状態の良い部分のみを切り取って使っていきます。

製材し、プレナーをかけてもやはり新材とは違う杢目や色合いです。

仕上げに油拭きを施すと、目を見張る美しさに。

現場に納まるのが楽しみです。