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2020/03/14

移築用古民家解体工事②土壁を壊し筋交いを入れる、屋根の葭を降ろす

長浜の古民家解体現場も着々と作業が進み、いよいよ葭葺き屋根を降ろす作業に差し掛かっています。

その前の段階として、床や天井などの板材を捲り、土壁を壊す作業がありました。

板材は再生後にも様々な形で使われるため、一枚一枚割らないように手作業で取り外します。

天井板を捲ると、とてもユニークな形の曲がり梁が現れました。

独特の湾曲が味わい深く、民家の個性を感じさせます。

 

 

土壁を壊すと、柱や梁などの構造材が際立ちます。

建具や壁を取り払うと、建物の構造的に弱くなってしまうため、工事中の構造材の歪みを防ぐために筋交いを入れます。

 

葭葺き屋根の葭を降ろす作業は、足場をしっかりと組んで屋根に上り、棟木の部分から手作業で降ろしていきます。

作業を進めると徐々に棟木と煤竹が露わになります。

どうやらこの民家の棟木には、葭を束ねて強くしたものが使われているようです。

 

足場に上って葭屋根を触ってみると、ふっくらと柔らかい感触でした。

葭を一本抜いてみると、内部はまだ綺麗な状態でした。

家紋の入った瓦も大切に保管します。

民家の内部が徐々に露わになっていく様子は、百年以上前に建てられた時の様子が浮かび上がるようで、とても興味深く、まさに手解体ならでは。

重機で一思いに潰してしまう解体では知ることのできない歴史の匂いを感じ取ることができます。

長年この家で育たれたお家の方も、感慨深そうな眼差しで解体されていく民家を眺めておられました。

 

 

 

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