2024/06/25
理念をもう一度見つめ直す
当店が微力ながら関わらせていただいた鎌倉の古民家移築プロジェクトが
先日 The New York Timesの電子版に掲載されました。
お施主様、設計士さんの主導により、数百年前の古民家が各地から集められ
長い年月をかけてかけて生まれ変わったその過程が、丁寧に記事にされていました。
日本各地から、あらゆる伝統技術を継承する職人さんたちが集まって
作り上げられた壮大なプロジェクトです。
「日本の古いものを保護し、後世に伝えていく」ということと
「海外の生活様式と日本の住文化を融合させ、新しいものを作り上げる」
ということの両方を実現しているこのプロジェクトの素晴らしさが
ひしひしと伝わってくる内容でした。
当店も、小さい力ではありますが古民家の紹介や追加古材の提供など
プロジェクトの一員として参加させていただき
お施主様や設計士さんを始め、全国のあらゆる職人さんにたくさんのことを教わる
とても大切な機会を頂戴しました。
こうして記事を読んでいても、改めてたくさん学ぶことがあり
今後どういった理念を持って仕事を続けていくかをもう一度考えることができました。
現在、滋賀県の北端の古民家を2棟、移築用に解体していますが
その2棟にもたくさんの学びをいただけることと思います。
できることは小さいですが、日々コツコツと、捨てられていく良いものを
残し、日本の美意識を紡いでいくための努力を続けて参ります。
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